バベル

災厄から逃れられない。ただ、ずるずるとのみこまれていくしかない物語。
各ストーリーの登場人物はそこから逃れようとするが、しょうもない周囲の無理解が、
観ている物の感情移入の回路を断ってしまう。あまりのしょうもなさに唖然とする。
それが現実だ、と思わなくはないけれど、すこし作りこみすぎじゃないかと。
誤って銃撃してしまった後の少年を取り巻くストーリーは必要ないなと思った。

最後は、死なないでいられるぐらいの気持ちが残っていた。
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